5月7日(水)大手町の経団連会館で開催された米マイクロソフト社会長 ビル・ゲイツ氏の講演を聞きました。久しぶりに大人物とお逢いしました。私の直感では、ビルゲイツ氏は、経済人と言うよりは、若くしてセンスが良く、無駄のない数学者のようなイメージを受けました。講演の概要について述べます。
私のマイクロソフトの開発は、これまでの大型コンピューターとは全く異なるマイクロプロセッサーをベースとしたパーソナルコンピューター(PC)を開発するという思想に基づくものであります。人間が自らの創造力を発揮したり、情報を分析したりすることの出来るソフトウェアをつくることで世の中に貢献できると考えたからです。
現在、ソフトウェアは、PCをはじめ携帯電話、自動車、テレビなどの製品に活用されており、ハードとソフトのコンビネーションによって、新しい分野、市場が形成されていきます。例えば、今後、従来のマウスやキーボートを叩き入力する方法から音声や人間の動作を認識したり、タッチパネルなどの機器を駆使し、情報を入力し、情報が共有する様なより自然な形態が可能になります。
そうなればコンピューターの作業環境は大きく変わります。また、一方、コンピューター自体がインターネットによって変化している。各所に散在するコンピューターを介することで企業が自社内にソフトウエアを抱え込むことなく、ウェーブ上で様々なソフトウェア、サービスを利用することが可能になる。新しいソフトウェア、機器等を組み合わせることで、今後、10年、20年に経験した以上の変革が期待されおります。
こうした未来のために研究開発が必要であります。大学との連携、企業投資等、あらゆる科学分野でソフトウェアが必要であります。インターネットにアプリケーションを接続することで様々な分野で活用が出来ます。インターネットで大学の講義が全国で出来る様になります。
私の蛇足な思案でありますが、こうなれば、全国小中学校では、基礎的教科書は全部インターネットで配信できることになります。その結果、教師に余剰が生じることになります。この教師は、主に生徒に対しては集団生活、公共性、社会教育など、心を教える方向に向けられることも考えられない訳でもありません。無論、理科の実験やもの作り、応用分野などは身近な場で対応するのは当然です。
ビルゲイツ氏は、この後の財団に触れ、活動は、1,世界の貧困、2,教育,3、医療問題に取り組んで行きますと述べられ、病気の分野の活用も重要であるとし、医者にとっても病気の処方箋を判断する上で情報は最重要である。また、医者にとっても、情報は、分析や処方箋を判断する有効な手段になると述べております。日本も多くの人が理工系を目指せば、日本の力になると創造と発展に期待を寄せた。今後は、一層、エネルギー、環境問題等のイノベーションの推進が強力な解決策をもたらすと講演を結ばれました。
